月のめぐるリズムで月日を知る

立春は現代のカレンダーで見ると2月、新月に当たる日です。この日から長い寒さから目覚める春が始まります。
立春の前日が節分です。イワシの頭を柊(ひいらぎ)の小枝にさして炒り豆をまく豆まきは、悪疫を退散させる行事です。招福の風習です。

アール・アカデミー関西 山口泰子

節分のテーブルコーディネート

日本人は昔から太陽や月のめぐるリズムを季節や月日を知る手がかりにしてきました。
地球が太陽の周りを一周する時間の長さを1年とし、月が新月から次の新月になるまでを1ヶ月とします。この暦を今は旧暦と呼んでいますが、正式には太陰太陽暦といい、明治6年(1873年)まで使用されていました。

月日は月の満ち欠けにより決めていました。毎月の1日は新月の日です。月の光が全く見えない新月から15日経って満月になるので、旧暦の1か月は30日しかありません。ですから、太陰太陽暦は32〜33か月に一度、うるう月を入れて13か月とし、ずれを解決しています。

アール・アカデミー関西 山口泰子

山口泰子著 「ワークブック2」より

立春から始め、1年を4等分した春夏秋冬、そして24等分した二十四節気(にじゅうしせっき)、さらに72等分した七十二候(しちじゅうにこう)も時を数える目安として使われてきました。
年によってはずれのある太陰太陽暦に対して、二十四節気は毎年同じ時期に同じ節気がめぐってきます。節気の間隔も一定で半月ごとの季節変化に対応できるので、農作業の目安として便利なものでした。

日本の自然の変化は大きく不安定に移ろいます。日本人は自然の形を細かに観察して、その変化に暮らしを合わせて生きてきたのです。
テーブルコーディネートのプランニングには、日本の歴史や文化などの知識を活用することが大切なのです。